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BL~中編・長編集2~

第12章 ~捨て犬拾いました~

隣に寝ていた体勢から幸に覆いかぶさり、パーカーの中に手を突っ込んだ。

「んんっ!! んぅ…ッ…ぁ…ァッ…」

パーカーの舌に来ているシャツの上から乳首をなぞると、少しだけ声を上げた幸。
頭を突っ込み、唇を使って乳首をシャツの上から愛撫してやると、すぐに硬くとがった。
もう片方も手で触ってやると、同じように硬くなった。

「ふっ…ン…ッ」

「…気持ちいいか?」

手で口をおさえ、声を我慢している幸の頬にキスをしながらそう尋ねる。
そしたら、頬を真っ赤にしながら、幸は俺を見上げて答えたんだ。

「…わからない。」

って。
俺、一瞬ポカーンってなっちゃったよ。 「わからない。」ってどういうこと?

「こんな…風…に……優しくしてもらったこと…ない。」

幸の言葉を聞いて、やっと意味が理解できた。
今までん男はみんな、幸を性欲処理の道具としてしか見てなかったんだ。 乱暴に扱われることが多かったせいで、自分が快楽を感じることなんて出来なかったんだって。
だから、快感がどんなものかわからないんだと思う。

「幸…」

「んっ…」

なんか、悔しいっていうか、悲しいっていうか…よくわからない気持ちで胸が一杯になり、幸に短いキスをしてぎゅっと抱きしめた。

「今…どんな感じだ?」

「……頭…が、ぼーっとして…なんか……体が…熱い…」

よかった。 感じてはいたんだな。 それが感じ始めてる証拠だよ。

「怖いか…?」

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