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「……少し…」

そうか…そうだよな。　今まで、こいつにとってセックスは、生きていくために仕方なくやってただけだし。
セックス自体嫌だろうし、そこに感じたことのない感覚までついてきたら、怖いよな。

「大丈夫だよ。　頭がぼーっとしたり、体が熱くなったりするのは、お前が感じ始めてるからだ。
声が出たりしてたのも、お前が感じてたからなんだよ。」

少し体を離し、不安そうな表情を浮かべている幸の額に、瞼に、頬に、唇に…優しく触れるだけのキスをしてやる。

「もう少し…してみるか…？」

「………うん…」

小さく頷いた幸。　だけど、少しだけ体は震えていて…

「大丈夫。　怖くないように、手繋いでてやるから…な？」

少しでも恐怖心が薄れるように、片方の手の指を幸と絡め、安心させようと試みる。

「嫌だって思ったら、すぐ言えよ？」

「……ん…」

幸が頷いたのを確認し、繋いでいない方の手を再びパーカーの中に突っ込んだ。
体をビクッと震わせた幸と唇を重ね、意識が逸れるのを待つ。

「んっ…ふぁ…はっ…ッ…」

しばらく優しいキスを繰り返していたら、少し力んでいた幸の体から力が抜け、ベッドに体を預け始めた。
それを見計らって、パーカーの中にいれていた手を動かし、シャツの上から乳首を愛撫してやると、キスしている幸の口から甘い声が漏れだした。

「ぁ…ンッ…っ…ぁ…」

キスを止め、幸の顔を見ると…頬を真っ赤にし、目に涙を溜めていた。

うわ…めっちゃエロい…目がとろんってなってるし…

我慢できなくなった俺は、パーカーとシャツを一気にめくりあげ、主張している幸の乳首に吸い付いた。　もちろん、もう片方は手で愛撫するのを忘れない。