BL~中編・長編集2~
第13章 ~天然男子の純愛~
「い、ぶき…君…?」
「……………めっちゃ嬉しい。」
苦しくて息ができないくらい、ギュッと抱きしめられて…僕を抱きしめている一颯君の手が、震えているのに気がついた。
少し体を離し、優しい手つきで僕の涙を拭った一颯君は、本当に嬉しそうに微笑んでいて…
僕に言ったんだ。
「俺も、詩音が好きだよ。」
って。
「ふぇ?」
あまりにも予想外のことだったので…間抜けな声出しちゃった。
「……す、き…?」
「あぁ。」
一颯…く、んが…僕のこと……でも…そんなわけな…
僕、完全に頭真っ白になっちゃって、一颯君が何を言っているのか理解できなかった。 だって、ありえない。
一颯君は、僕のことを迷惑に思って…
「う、そだ…だって…」
「?」
高羽さんの話では、一颯君から相談を受けてたって……僕に付きまとわれて、困ってるって…
それなのに、どうして僕のこと好きだなんて…僕の聞き間違い?
「僕のこと…め、いわくだ…って…」
「は? 誰がそんなこと…」
ゆっくりと後ろを振り返った一颯君。 一颯君が振り返った先には、高羽さんの姿が。
高羽さんも友達二人も、状況についていけないようで、ポカーンとしている。
いや、状況について行けないのは僕も同じなんだけどね……っていうか、一番驚いてるのは僕だろうし。
「い、一颯君…どうして…? だって、一颯君は私のこと…」
「好きだなんて、一言も言ってないけど?」
僕を後ろに庇うようにしながら、高羽さんと向き合った一颯君。
ど、どういうこと…? 一颯君、すごい怒ってるみたいだし…高羽さんの話は…
「で、でもっ…いつも私とだけ一緒にいてくれたし、優しくしてくれたし…そ、そいつが倒れた時だって、一緒にいてくれたじゃない!!」
「あんたが勝手に一緒にいただけだろ。 詩音が倒れた時だって、頑なに俺を行かせようとしなかったくせに。」
そ、そうなの…? じゃあ…一颯君は、僕のこと心配してくれてた?
そういえば…京ちゃんが、一颯君は高羽さんに捕まってて来れなかったとか言ってたっけ?
「……………めっちゃ嬉しい。」
苦しくて息ができないくらい、ギュッと抱きしめられて…僕を抱きしめている一颯君の手が、震えているのに気がついた。
少し体を離し、優しい手つきで僕の涙を拭った一颯君は、本当に嬉しそうに微笑んでいて…
僕に言ったんだ。
「俺も、詩音が好きだよ。」
って。
「ふぇ?」
あまりにも予想外のことだったので…間抜けな声出しちゃった。
「……す、き…?」
「あぁ。」
一颯…く、んが…僕のこと……でも…そんなわけな…
僕、完全に頭真っ白になっちゃって、一颯君が何を言っているのか理解できなかった。 だって、ありえない。
一颯君は、僕のことを迷惑に思って…
「う、そだ…だって…」
「?」
高羽さんの話では、一颯君から相談を受けてたって……僕に付きまとわれて、困ってるって…
それなのに、どうして僕のこと好きだなんて…僕の聞き間違い?
「僕のこと…め、いわくだ…って…」
「は? 誰がそんなこと…」
ゆっくりと後ろを振り返った一颯君。 一颯君が振り返った先には、高羽さんの姿が。
高羽さんも友達二人も、状況についていけないようで、ポカーンとしている。
いや、状況について行けないのは僕も同じなんだけどね……っていうか、一番驚いてるのは僕だろうし。
「い、一颯君…どうして…? だって、一颯君は私のこと…」
「好きだなんて、一言も言ってないけど?」
僕を後ろに庇うようにしながら、高羽さんと向き合った一颯君。
ど、どういうこと…? 一颯君、すごい怒ってるみたいだし…高羽さんの話は…
「で、でもっ…いつも私とだけ一緒にいてくれたし、優しくしてくれたし…そ、そいつが倒れた時だって、一緒にいてくれたじゃない!!」
「あんたが勝手に一緒にいただけだろ。 詩音が倒れた時だって、頑なに俺を行かせようとしなかったくせに。」
そ、そうなの…? じゃあ…一颯君は、僕のこと心配してくれてた?
そういえば…京ちゃんが、一颯君は高羽さんに捕まってて来れなかったとか言ってたっけ?