BL~中編・長編集2~
第13章 ~天然男子の純愛~
「つ、付きまとってくる奴がいて迷惑してるって、相談だって…」
「それ、あんたのことだったんだけど。 さすがに気付くかと思ったら、まさか詩音のことだと思うなんてな。」
いつもと違う一颯君の態度に、動揺が隠し切れない様子の高羽さん。 それは、友達二人も一緒みたい。
ぼ、僕もびっくりしてるんだけどね…
「じゃ、じゃあ、どうして私に優しくして…」
「あんたら女子が、勝手なイメージで俺を王子様とか言ってたからだよ。 にこにこして、ちょっと優しくしただけで勝手に騒いでさ。
俺、本当はそんなキャラじゃないのに。 後で文句言われるのが面倒だから、あんたらに付き合ってただけ。」
これが…素の一颯君…? な、んだろ…なんか…いつもの一颯君より、こっちの方が…
好き…かも…
普段の…女子に王子様みたいって騒がれる一颯君より、素の一颯君の方が、普通の男子高校生って感じがして…こう…親近感が湧くっていうか…
「俺があんたを好きになるなんて、本気で思ってたわけ? 詩音だけじゃなく、友達も巻き込んで、更にその友達の恋愛を邪魔してるような人間を?」
「「え?」」
「な、なに言って…」
邪魔…してるって…どういうこと? 友達二人も知らないみたいだし…
友達二人は、一颯君から高羽さんに視線を移し、彼女が説明するのを待っている。
「あんた、最近彼氏とうまくいってないだろ?」
「え…」
高羽さんが何も言わないのを見て、一颯君が声をかけたのは、いつも僕に強く言ってくる方の友達。
突然声をかけられて、戸惑っている彼女。 少しの間あたふたしてたけど、やがて一颯君の言葉に、悲しそうに頷いた。
「それ、あんたのことだったんだけど。 さすがに気付くかと思ったら、まさか詩音のことだと思うなんてな。」
いつもと違う一颯君の態度に、動揺が隠し切れない様子の高羽さん。 それは、友達二人も一緒みたい。
ぼ、僕もびっくりしてるんだけどね…
「じゃ、じゃあ、どうして私に優しくして…」
「あんたら女子が、勝手なイメージで俺を王子様とか言ってたからだよ。 にこにこして、ちょっと優しくしただけで勝手に騒いでさ。
俺、本当はそんなキャラじゃないのに。 後で文句言われるのが面倒だから、あんたらに付き合ってただけ。」
これが…素の一颯君…? な、んだろ…なんか…いつもの一颯君より、こっちの方が…
好き…かも…
普段の…女子に王子様みたいって騒がれる一颯君より、素の一颯君の方が、普通の男子高校生って感じがして…こう…親近感が湧くっていうか…
「俺があんたを好きになるなんて、本気で思ってたわけ? 詩音だけじゃなく、友達も巻き込んで、更にその友達の恋愛を邪魔してるような人間を?」
「「え?」」
「な、なに言って…」
邪魔…してるって…どういうこと? 友達二人も知らないみたいだし…
友達二人は、一颯君から高羽さんに視線を移し、彼女が説明するのを待っている。
「あんた、最近彼氏とうまくいってないだろ?」
「え…」
高羽さんが何も言わないのを見て、一颯君が声をかけたのは、いつも僕に強く言ってくる方の友達。
突然声をかけられて、戸惑っている彼女。 少しの間あたふたしてたけど、やがて一颯君の言葉に、悲しそうに頷いた。