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BL~中編・長編集2~

第14章 ~番外編③~

「に、てる人…かも…しれないけど……でも…」

「……そっか…わかった。 ありがとう。」

似ている人を見ただけで、こんなにも不安になるのか。
俺なんかに…幸を救ってやることができるのだろうか。

改めてそんな不安を覚えながら、幸を強く抱きしめ、頭や背中を撫でてやる。 幸の体の震えが治まるまで…俺はそうしていた。

「幸……もう遅いし、寝ようか。」

「…………」

どれくらいそうしていたのかはわからないが、幸の体の震えも治まったし、時間もかなり遅かったから、そう提案したんだけど…

「!!? さ…」

布団に入るために幸から離れようとしたら、幸にぐいっと引き寄せられ、キスされた。 しかも、濃厚なやつ。

「幸!? ちょ、どうし…」

「んっ…」

いや…うん。 びっくりしたよ、ほんとに。 だって、当然だろ? 幸が自分から俺にくっつくことも、名前呼ぶことも珍しかったのに、まさか、幸からキスされるなんて思ってもみなかったんだから。

なんだ? これって……幸が心を落ち着かせようとしてるのか? 赤ちゃんが親にくっついて安心するのと一緒? いや、まあ、やってることは随分と大人なことなんだけどさ。

「……幸…」

「んぅ…ッ…ふっ…」

幸に煽られたのと、少しでも安心してくれるなら…と思い、キスに応えながら幸を優しくベッドに押し倒した。

「…っ…はっ…ぁ…んんッ…」

……で、幸も疲れてるだろうし、そんな嫌な夢を見たならそういうことをされるのは嫌だろうと思って、幸がある程度落ち着いたらまた寝ようと思ってたんだけど…

「幸…!!?」

幸が、離れようとした俺の手を掴んで、自分が着ているパジャマの中に誘導してきたんだ。

は……? え!?

「んっ…ン…っ……斗真ッ…」

これって……え? 幸、誘ってんの?

積極的すぎる幸の行動に驚きを隠せないまま、パジャマの中に入っている手をさらに上に侵入させる。
パジャマの下に着ているシャツの上から乳首を軽く撫でると、寒さからか…それとも、興奮からなのか、そこはもう硬くとがっていた。
そのまま、転がしたり、つまんだりする。

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