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BL~中編・長編集2~

第14章 ~番外編③~

~幸SIDE~
こんなに……こんなに、僕に優しくしてくれた人は、斗真が初めて。

斗真が、僕のことを必死に捜してくれたこと……冷たくなっちゃった缶コーヒーを美味しいって言ってくれたこと……僕のことを何度も何度も好きって言ってくれたこと…ここにいろって言ってくれたこと……一緒にいたいって言ってくれたこと……抱きしめながら眠ってくれたこと…僕が作った料理を美味しいって褒めてくれること……

全部…涙が溢れそうになるくらい嬉しかった。

僕の名前を呼んでくれる優しい声も、優しく触れてくれる指も、強く抱きしめてくれる腕も、優しくキスしてくれる唇も………みんな、僕を安心させてくれる。

……僕が安心できるのは、斗真の傍だけ。 斗真の傍から離れたくない。 ずっと一緒にいたい。

ねぇ………斗真……これって………

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