BL~中編・長編集2~
第15章 ~ほんとに好きなのは…?~
「莉央の独占は禁止なんですから!!」
「そうだぞ、花京院。 莉央を独占するのは、もし万が一、莉央と付き合うことができてからにしろ。」
「そんな遠くない未来のことなんだから、別に今から独占したって変わらねぇだろ。」
その端正な顔立ちからは想像できない、俺様キャラ。 容姿と性格のギャップで、不動の人気を誇り、絶対に誰にも興味を持たなかった生徒会長に気に入られ、更にはその生徒会長のファンクラブの面子に嫉妬から目を付けられる始末。
「もうやだ!! 大智、助けてっ!!」
「うぇ!?」
ね? すごい王道を歩んでるだろ?
で、莉央と同室で仲のいい俺は、莉央がこんな風に生徒会長御一行に絡まれる度に、莉央を助けないといけないわけで…
「あ、あの……みなさん、落ち着いて下さ…」
「「平凡は黙ってろ。」」
デスヨネー。 俺の言うことなんか、聞かないですよね…
莉央が転校してきてから、俺は毎日こんな感じで巻き込まれている。
まあ、これが俺の日常。 で、ようやく冒頭に戻るんだけど…
「お前、邪魔なんだよ。」
珍しく生徒会長に呼び出されたと思えば、いきなりこんなことを言われる始末。
「莉央を手に入れるには、お前には消えてもらわないとなぁ…? おい。」
「‼」
生徒会長が合図をすると、校舎の影からファンクラブの人間が五人出てきた。
「じゃ、後はよろしく。」
「「はーい‼」」
嬉しそうに返事をするファンクラブの人間。
つーか、こいつ、俺と同じクラスじゃん。
生徒会長はというと、この後起こることには興味ないのか、さっさとどこかに行ってしまった。
「じゃあ…始めようか。」
その言葉を合図に、一人に後ろから羽交い締めされ、身動きが取れない状態に。
そして、動けないのをいいことに、殴る蹴るのリンチが始まった。
「ぐっ…‼」
「こんなことにならないように、前にも僕ら忠告してあげたよね? それなのに、いつまでも生徒会の皆様に関わってるのが悪いんだよ?」
生徒会長に命令されたから…というよりは、普段から俺に不満があったらしい。 楽しそうに殴ってくる。
「げほっ…‼ げほっ…」
くそっ…目立たないとこばっかり殴ってきやがって…
「そうだぞ、花京院。 莉央を独占するのは、もし万が一、莉央と付き合うことができてからにしろ。」
「そんな遠くない未来のことなんだから、別に今から独占したって変わらねぇだろ。」
その端正な顔立ちからは想像できない、俺様キャラ。 容姿と性格のギャップで、不動の人気を誇り、絶対に誰にも興味を持たなかった生徒会長に気に入られ、更にはその生徒会長のファンクラブの面子に嫉妬から目を付けられる始末。
「もうやだ!! 大智、助けてっ!!」
「うぇ!?」
ね? すごい王道を歩んでるだろ?
で、莉央と同室で仲のいい俺は、莉央がこんな風に生徒会長御一行に絡まれる度に、莉央を助けないといけないわけで…
「あ、あの……みなさん、落ち着いて下さ…」
「「平凡は黙ってろ。」」
デスヨネー。 俺の言うことなんか、聞かないですよね…
莉央が転校してきてから、俺は毎日こんな感じで巻き込まれている。
まあ、これが俺の日常。 で、ようやく冒頭に戻るんだけど…
「お前、邪魔なんだよ。」
珍しく生徒会長に呼び出されたと思えば、いきなりこんなことを言われる始末。
「莉央を手に入れるには、お前には消えてもらわないとなぁ…? おい。」
「‼」
生徒会長が合図をすると、校舎の影からファンクラブの人間が五人出てきた。
「じゃ、後はよろしく。」
「「はーい‼」」
嬉しそうに返事をするファンクラブの人間。
つーか、こいつ、俺と同じクラスじゃん。
生徒会長はというと、この後起こることには興味ないのか、さっさとどこかに行ってしまった。
「じゃあ…始めようか。」
その言葉を合図に、一人に後ろから羽交い締めされ、身動きが取れない状態に。
そして、動けないのをいいことに、殴る蹴るのリンチが始まった。
「ぐっ…‼」
「こんなことにならないように、前にも僕ら忠告してあげたよね? それなのに、いつまでも生徒会の皆様に関わってるのが悪いんだよ?」
生徒会長に命令されたから…というよりは、普段から俺に不満があったらしい。 楽しそうに殴ってくる。
「げほっ…‼ げほっ…」
くそっ…目立たないとこばっかり殴ってきやがって…