BL~中編・長編集2~
第15章 ~ほんとに好きなのは…?~
「………どうした?」
「……へっ?」
そんな俺達を見て、そう声をかけてきた生徒会長。
その言葉で、俺は我に返った。
「あ、いや、えっと…そのっ…」
生徒会長の笑顔にびっくりしちゃいました。
なんて、正直に言えるはずがない。 言ったら、どんな反応が返ってくることやら…下手すれば、またリンチに遭う羽目になるかもしれないし…
その時、運がいいことに授業開始5分前を知らせるチャイムが校舎から聞こえたんだ。
「ほ、ほらっ‼ 授業始まりますよ‼ 教室戻りましょう‼‼」
「あ、おい…」
弁当箱を掴み、生徒会長にそれだけ言って後ろを振り返ることもなく教室にダッシュ。
生徒会長は何か言いかけてたけど、怖くて気まずくてびっくりして…頭の中がぐちゃぐちゃだった俺は、気づかないふりをしたんだ。
「………お前の主人は変な奴だな。」
生徒会長がまた優しい笑みを浮かべて、佐助にそう言っていたとも知らずに…
「………嘘だろ…」
またまた次の日。
いつものように、昼休みに佐助のところに来たんだけど…
「やっぱり、今日も来たな。」
何故かそこには、すでに生徒会長の姿が。
読んでいた本から顔を上げて、俺を見つけるとそう言った生徒会長。
少し離れたところに、生徒会長に向かって唸っている佐助がいた。
「なにをしてる。 ぼーっと突っ立ってないで、座れ。 あいつ、お前のことをずっと待ってたんだから。」
「あっ…はい…」
そう言われて、生徒会長からちょっと離れたところに渋々腰をおろす。
すると、すぐに佐助が尻尾を振りながら俺の方に寄ってきた。
「いい子にしてたか?」
「ワンワン‼」
生徒会長がいていつものように弁当を広げるのはちょっとやりづらいけど、なるべく気にしないようにしながら弁当を広げた。
「今日はブロッコリーと人参だぞー。」
「ワン‼ ワン‼」
嬉しそうに吠える佐助に持ってきたブロッコリーと人参をやり、俺も自分の弁当を口に運ぶ。
「…………」
チラッと生徒会長を見ると、静かに本を読んでいる姿が目に入った。 その姿を見て、純粋に思ったんだ。 綺麗だな……って。
なるほど…ファンクラブができるのも納得だなぁ…平凡な俺には、ファンクラブとか縁のない話だし。
まあ、ファンクラブの人間の相手もしないといけないし、イケメンは大変だなぁ…
「……へっ?」
そんな俺達を見て、そう声をかけてきた生徒会長。
その言葉で、俺は我に返った。
「あ、いや、えっと…そのっ…」
生徒会長の笑顔にびっくりしちゃいました。
なんて、正直に言えるはずがない。 言ったら、どんな反応が返ってくることやら…下手すれば、またリンチに遭う羽目になるかもしれないし…
その時、運がいいことに授業開始5分前を知らせるチャイムが校舎から聞こえたんだ。
「ほ、ほらっ‼ 授業始まりますよ‼ 教室戻りましょう‼‼」
「あ、おい…」
弁当箱を掴み、生徒会長にそれだけ言って後ろを振り返ることもなく教室にダッシュ。
生徒会長は何か言いかけてたけど、怖くて気まずくてびっくりして…頭の中がぐちゃぐちゃだった俺は、気づかないふりをしたんだ。
「………お前の主人は変な奴だな。」
生徒会長がまた優しい笑みを浮かべて、佐助にそう言っていたとも知らずに…
「………嘘だろ…」
またまた次の日。
いつものように、昼休みに佐助のところに来たんだけど…
「やっぱり、今日も来たな。」
何故かそこには、すでに生徒会長の姿が。
読んでいた本から顔を上げて、俺を見つけるとそう言った生徒会長。
少し離れたところに、生徒会長に向かって唸っている佐助がいた。
「なにをしてる。 ぼーっと突っ立ってないで、座れ。 あいつ、お前のことをずっと待ってたんだから。」
「あっ…はい…」
そう言われて、生徒会長からちょっと離れたところに渋々腰をおろす。
すると、すぐに佐助が尻尾を振りながら俺の方に寄ってきた。
「いい子にしてたか?」
「ワンワン‼」
生徒会長がいていつものように弁当を広げるのはちょっとやりづらいけど、なるべく気にしないようにしながら弁当を広げた。
「今日はブロッコリーと人参だぞー。」
「ワン‼ ワン‼」
嬉しそうに吠える佐助に持ってきたブロッコリーと人参をやり、俺も自分の弁当を口に運ぶ。
「…………」
チラッと生徒会長を見ると、静かに本を読んでいる姿が目に入った。 その姿を見て、純粋に思ったんだ。 綺麗だな……って。
なるほど…ファンクラブができるのも納得だなぁ…平凡な俺には、ファンクラブとか縁のない話だし。
まあ、ファンクラブの人間の相手もしないといけないし、イケメンは大変だなぁ…