BL~中編・長編集2~
第15章 ~ほんとに好きなのは…?~
「そ、そういうこと、なんで平気でできるんですか…っ…」
気づいてはいけない自分の気持ちを隠すように、そっぽを向いてそう尋ねる。
「お前だからな。」
「っ…‼」
もう一つ変わったことというのは、この甘い雰囲気。
弁当を作ってくるようになってから、生徒会長の態度も、表情も、雰囲気も、とても甘い感じになった。
まるで、好きな相手に接しているかのような……
「だから、なんでそういうこと平気で言うんですか‼」
「なんだ? まさか、照れてるのか?」
でも、この人が好きなのは俺じゃない。
そのことを忘れてはいけない。
「そんなわけないでしょうが‼」
この楽しい時間が続くのは、生徒会長が莉央と付き合うまでの間だけ。
「からかわないで下さいよ‼」
この人が好きなのは、俺じゃない。
莉央なんだから…………
「だいたい、生徒会長はっ……」
「透。」
「はい?」
文句の一つでも言ってやろうと思ったら、俺の言葉を遮ってきた生徒会長。
透って………生徒会長の名前だよな? そんなこと、知ってるけど?
「俺のこと『生徒会長』じゃなくて『透』って呼べ。」
「………はい!?」
急な命令に、頭がついていかない俺。
「な、ななな、なんで生徒会長のこと、名前で………」
「だから、透って呼べって言ってるだろ。 それに、お前には名前で呼んでもらいたいと思ったんだよ。」
「っ……」
この人は……どうして、俺が勘違いしてしまいそうな言葉を平気で言うのだろうか。
別に、俺のことなんてなんとも……
「わかったな?」
「………っ……わ、わかりましたよ……透…先輩…」
渋々承諾し、恥ずかしくて死にそうになりながらそっぽを向いて生徒会長を名前で呼ぶと、生徒会長は面白そうに微笑んだ。
「お前、顔真っ赤だぞ。」
「だ、誰のせいでっ…‼」
ムカッとして、顔をバッと上げると同時に、生徒会長の両手に頬を挟まれ、顔をホールドされてしまった。
なんか、俺の行動見透かされてたみたいで、悔しいんですけど。
「それに、『先輩』はいらない。」
そう言って、優しく微笑んだ生徒会長の綺麗な顔が、気がついたら目の前にあって…
「っ!?」
びっくりして目をぎゅっと瞑ると、額に柔らかいものが当たった感触が。
気づいてはいけない自分の気持ちを隠すように、そっぽを向いてそう尋ねる。
「お前だからな。」
「っ…‼」
もう一つ変わったことというのは、この甘い雰囲気。
弁当を作ってくるようになってから、生徒会長の態度も、表情も、雰囲気も、とても甘い感じになった。
まるで、好きな相手に接しているかのような……
「だから、なんでそういうこと平気で言うんですか‼」
「なんだ? まさか、照れてるのか?」
でも、この人が好きなのは俺じゃない。
そのことを忘れてはいけない。
「そんなわけないでしょうが‼」
この楽しい時間が続くのは、生徒会長が莉央と付き合うまでの間だけ。
「からかわないで下さいよ‼」
この人が好きなのは、俺じゃない。
莉央なんだから…………
「だいたい、生徒会長はっ……」
「透。」
「はい?」
文句の一つでも言ってやろうと思ったら、俺の言葉を遮ってきた生徒会長。
透って………生徒会長の名前だよな? そんなこと、知ってるけど?
「俺のこと『生徒会長』じゃなくて『透』って呼べ。」
「………はい!?」
急な命令に、頭がついていかない俺。
「な、ななな、なんで生徒会長のこと、名前で………」
「だから、透って呼べって言ってるだろ。 それに、お前には名前で呼んでもらいたいと思ったんだよ。」
「っ……」
この人は……どうして、俺が勘違いしてしまいそうな言葉を平気で言うのだろうか。
別に、俺のことなんてなんとも……
「わかったな?」
「………っ……わ、わかりましたよ……透…先輩…」
渋々承諾し、恥ずかしくて死にそうになりながらそっぽを向いて生徒会長を名前で呼ぶと、生徒会長は面白そうに微笑んだ。
「お前、顔真っ赤だぞ。」
「だ、誰のせいでっ…‼」
ムカッとして、顔をバッと上げると同時に、生徒会長の両手に頬を挟まれ、顔をホールドされてしまった。
なんか、俺の行動見透かされてたみたいで、悔しいんですけど。
「それに、『先輩』はいらない。」
そう言って、優しく微笑んだ生徒会長の綺麗な顔が、気がついたら目の前にあって…
「っ!?」
びっくりして目をぎゅっと瞑ると、額に柔らかいものが当たった感触が。