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BL~中編・長編集2~

第15章 ~ほんとに好きなのは…?~

「……来い。」

「ぇ……ちょっ!?」

何も言わない俺にしびれを切らしたのか、生徒会長は俺を軽々抱え上げると、スタスタと歩き出した。
で、この抱え方が問題で……

「なんでお姫様抱っこなんですか!?」

こんなの、誰かに見られたらっ…

「降ろして下さ…ッ…」

この状況から逃れようともがくと、先ほど殴る蹴るされた場所が痛んだ。

「暴れるな。 怪我がひどくなるぞ。」

「…………」

なにをしても無駄だと悟り、大人しく生徒会長の言うことを聞くことにした。

誰かに見られたりしませんように…っ‼

「あの……どこに向かってるんですか?」

この状況が恥ずかしくて、とりあえず生徒会長に声をかける。
俺の質問に、生徒会長は怪しい笑みを浮かべ……

「俺の部屋。」

そう…言ったんだ。










「おお……」

生徒会長に連れて来られたのは、学校の寮の一室。

「すごい……」

俺と同じ寮とは思えないくらい豪華で広い部屋。

俺の部屋の二倍以上の広さはありそうだ。

「来い。」

「ぇ…っ!?」

豪華な部屋に感動していると、生徒会長に腕を引かれベッドに押し倒された。

は!? ど、どういう状況!?

「脱げ。」

「……はい!?」

生徒会長の言葉に耳を疑った。

脱げって、何を!? なんで脱ぐ必要があるんだ!?

「さっさとしろ。」

「ちょっ…‼」

俺の抵抗なんか意味を持たなくて…あっという間に上半身裸にさせられてしまった。

「………」

そして、俺の体をじっくり舐め回すように見つめる生徒会長。

じ、尋常じゃないくらい恥ずかしいんですけど……生徒会長無言だし、一体どうすれば…

「赤くなってるな。」

「へっ?」

な、なにが? 俺の顔か!?

生徒会長の言葉にパニックになる俺。
そんな俺を生徒会長は気にする様子もなく、ベッドから離れて大きな棚に何かを取りに行った。

「?」

不思議に思っていると、戻ってきた生徒会長の手には、湿布が。

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