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BL~中編・長編集2~

第15章 ~ほんとに好きなのは…?~

「それに……お仕置きしないといけないしな?」

「…………へっ?」

安心したのも束の間。 一瞬で、また意地悪な笑みが帰ってきた。

お仕置き!? なんで!?

「な、なんでお仕置きなんか…」

「お前、今日俺のこと『生徒会長』って何回呼んだと思う?」

「ぁ………」

サーッと血の気が引いていくのがわかる。
リンチされたのと混乱していたのとで、そんなことすっかり忘れていた。

ヤバい…名前で呼ばないと、お仕置きされるんだった…
俺、一体何回呼んだ…? 数えてないから全然わからないけど、結構呼んだ気が…

「未遂も含め、八回も呼んだからな? 八回分お仕置きするから、覚悟しとけよ?」

「はっ……!?」

八回分‼!? 俺、死ぬんじゃないか!?

嫌な予感しかしなくて、さっきまでの甘い雰囲気なんか吹っ飛んだ。 冷や汗が背中を伝うのがわかる。

「ちょ、ちょっと待っ……んっ‼︎」

言い訳をしようと思って口を開いたが、そんなことこの人が許してくれるはずもなく、生徒会長にキスをされ塞がれてしまった。
しかも、口を開いたために生徒会長は舌を入れてきた。

「んんっ⁉︎ んぅ…ッ…ふっ……」

さっきまでのキスと全然違う。 濃厚で、まるで生徒会長に食べられているような感じ…
生徒会長の舌が口の中で動き回ってて、必死にその舌から逃れようとするんだけど、生徒会長が許してくれるはずがない。
いとも簡単に俺の舌を捉え、絡め取られてしまう。

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