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BL~中編・長編集2~

第15章 ~ほんとに好きなのは…?~

「んッ…は、ぁ…っ…」

頭の芯が痺れて、ジンジンする。 体がだんだんと熱を持っていくのがわかる。

なんだこれ…こんな感覚、知らな……キスだけでこんなになるもんなの…?

「んんっ⁉︎ ちょ、待っ…んむっ‼︎」

生徒会長の手が胸の突起を捉え、優しく撫でてきた。 かと思えば、コリコリとつままれる。
驚いている俺なんてお構い無しで、「待って下さい」と言おうとすれば、見透かされたようにキスで口を塞がれてしまった。

「大智…」

「ッ…」

どうしてだろう。 名前を呼ばれただけなのに、背筋がゾクゾクする。
それに…なんだか、すごく嬉しく感じるんだ。

「と、おる……先輩…」

生徒会長が俺に名前で呼んで欲しいって言った理由がわかって、俺もそれに答えたいなって思った。
だから、名前を呼んでみたんだけど…

「だから、『先輩』はいらないと言っただろう?」

生徒会長は、また意地悪に微笑んだだけだった。 だけど、少しだけ嬉しそうな顔をしていたのを、俺は見逃さなかった。
好きな人に名前を呼ばれて嬉しいのは俺だけじゃないようだ。

「ちょっ!? あ、あのっ…待って下さ…」

「嫌か?」

俺のズボンに手をかけた生徒会長の手を掴むと、不安そうな表情を浮かべてそう聞いてきた生徒会長。

その顔は卑怯だろ……

「い、嫌じゃないですけどっ…せめて、電気消してほし…」

「ダメだ。 お仕置きするって言っただろ?」

「!?」

嘘だろ!? こんな明るい状態でするのか!?
む、無理‼‼ 俺、恥ずかしくて死ぬ自信がある‼

「たっぷり可愛がってやるから、覚悟しとけよ?」

そう言った生徒会長の表情は、すっっっっっごい意地悪で。 だけど━━━━

「んんッ‼ あ、やめっ…」

ひどく幸せそうだった。

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