BL~中編・長編集2~
第16章 ~大切なのは…~
「わかったよ。 さっさとしろ。」
じゃあ、早速始めよう。 くだらない前置きなんか無しで、いきなり質問をぶつけていく。
「…お前さ、記念日とかって興味ないっていうか、どうでもいいって思ってる?」
こいつの真意が知りたい。 嘘なんてつかないで正直に答えろよ。と伝わるように、あいつの目を真っ直ぐ見て質問をする。
「別にどうでもいいとは思ってないけど。 正直、興味はない。 いちいちお祝いとかするのもめんどくせぇし。」
「ふーん。 じゃあ、お前にとってはあいつと記念日お祝いするよりも、そこの後輩マネージャーの誕生日をお祝いすることの方が大事なんだ?」
周りにいるサッカー部の連中は、黒川に恋人がいたことに驚いている。
それはそうだ。 こいつと柏木が付き合っていることを知っているのは、学校でも俺だけだから。
こいつは、恋人がいる素振りなんて見せたことないからな。
「でも、お前ってクリスマスはあいつと過ごしてたよな? なんで?」
「…なんとなく。 俺もあいつも用事なかったし。 どうせなら、恋人と過ごしたいだろ。」
「へぇ……信じてもいない宗教上の人の誕生日は祝うのに、記念日は祝わないわけね。」
俺の挑発的な言葉に、あいつの機嫌が悪くなっていくのが手に取るようにわかる。
だけど、怒らせた方がこいつは正直な気持ちを言ってくれるから。
「なあ…お前ってさあ……あいつのことどう思ってんの?」
「…は?」
こいつ、一体何を言ってるんだ。とでも言いたいような顔で俺を睨みつける黒川。
「そんな当然のこと聞いてどうす…」
「お前の口から直接聞くまで、手を放す気なんてないからな。」
これは、一番大事なことだから。 ちゃんと、こいつの口から柏木への気持ちを聞きたい。
柏木のことが大事なら、サッカー部の連中の前でも答えられるだろ? それとも、お前の柏木への気持ちはそんなもんなのか?
「…………」
「……………」
さっきまで迷うことなく俺の質問に答えていた黒川が、黙り込んでしまった。
しかし、俺も黒川の腕を放す気なんてさらさらない。 答えるまでは絶対に放さないぞと、掴む力を強くする。
じゃあ、早速始めよう。 くだらない前置きなんか無しで、いきなり質問をぶつけていく。
「…お前さ、記念日とかって興味ないっていうか、どうでもいいって思ってる?」
こいつの真意が知りたい。 嘘なんてつかないで正直に答えろよ。と伝わるように、あいつの目を真っ直ぐ見て質問をする。
「別にどうでもいいとは思ってないけど。 正直、興味はない。 いちいちお祝いとかするのもめんどくせぇし。」
「ふーん。 じゃあ、お前にとってはあいつと記念日お祝いするよりも、そこの後輩マネージャーの誕生日をお祝いすることの方が大事なんだ?」
周りにいるサッカー部の連中は、黒川に恋人がいたことに驚いている。
それはそうだ。 こいつと柏木が付き合っていることを知っているのは、学校でも俺だけだから。
こいつは、恋人がいる素振りなんて見せたことないからな。
「でも、お前ってクリスマスはあいつと過ごしてたよな? なんで?」
「…なんとなく。 俺もあいつも用事なかったし。 どうせなら、恋人と過ごしたいだろ。」
「へぇ……信じてもいない宗教上の人の誕生日は祝うのに、記念日は祝わないわけね。」
俺の挑発的な言葉に、あいつの機嫌が悪くなっていくのが手に取るようにわかる。
だけど、怒らせた方がこいつは正直な気持ちを言ってくれるから。
「なあ…お前ってさあ……あいつのことどう思ってんの?」
「…は?」
こいつ、一体何を言ってるんだ。とでも言いたいような顔で俺を睨みつける黒川。
「そんな当然のこと聞いてどうす…」
「お前の口から直接聞くまで、手を放す気なんてないからな。」
これは、一番大事なことだから。 ちゃんと、こいつの口から柏木への気持ちを聞きたい。
柏木のことが大事なら、サッカー部の連中の前でも答えられるだろ? それとも、お前の柏木への気持ちはそんなもんなのか?
「…………」
「……………」
さっきまで迷うことなく俺の質問に答えていた黒川が、黙り込んでしまった。
しかし、俺も黒川の腕を放す気なんてさらさらない。 答えるまでは絶対に放さないぞと、掴む力を強くする。