BL~中編・長編集2~
第16章 ~大切なのは…~
「…ごめん。 言葉にしなくても、お前はわかってるだろう。って、勝手に思ってた。
お前は、真っ赤になって恥ずかしがりながら俺に「好き。」って言ってくれるのに……それでも、俺は時々お前に嫌われてるんじゃないかって不安になるのに、俺が自分の気持ちを言葉で伝えてなかったから、お前はもっと不安だったよな。」
その言葉に、俺はさらに涙を溢れさせてしまった。 まさに号泣。
だけど、その後に続いた
「真っ赤になって恥ずかしがってるのも可愛いけど。」
というあいつの言葉に、本当に顔が一気に熱くなって、嘘みたいに涙が止まった。
「ははっ。 耳まで真っ赤。」
「っ……うるさっ…んっ!!?」
反論しようと口を開けば、黒川にキスをされ塞がれてしまった。
元々反論しようとしていたので、開いた口からするりと黒川の舌が入ってくる。
「んぅ…ッ…黒っ…」
黒川の舌が、俺の弱いところを確実に攻めてくる。
あ……ヤバい。 体が熱くなってきた。
「く、黒川っ……ちょ、待っ…」
「なんで?」
ニヤリと口角を上げながら、理由を聞いてくるあいつ。
わかってるくせに…こういう時、ほんとに意地悪…
「そ、れはっ…」
「それは?」
チラッとあいつを見ると、ばっちり目が合ってしまった。
その時、俺は気づいてしまったんだ。
「ぁ…」
「?」
さっき、鏡で見た自分の顔が、どんなに酷かったか。 それを、あいつに見られてしまったことに。
「か、顔…見ないでっ‼」
「…柏木…?」
いまさらだってわかってるけど……それでも、これ以上見られたくない…
こんな酷い顔…見られて嫌われたくないよ…
「お、俺っ……今…酷い顔してるから…ッ…」
「………柏木。」
俺の名前を呼び、顔を隠している両腕を掴んできたあいつ。
力ずくで俺の顔を見ようとしてくるんだけど、そこは俺も必死に抵抗。 今までにないくらい全力で拒否。
「柏木。」
だけど、あいつの力に敵うはずがなくて…
「…っ…」
結局、あの酷い顔を見られてしまった。
だけど……視界が開けた時に見えたあいつの顔は…
「ぇ……」
「……ごめん。」
酷く歪んでいて、とても悲しそうだった。
ごめんって…なんで…? なんでお前が謝るんだよ。
お前は、真っ赤になって恥ずかしがりながら俺に「好き。」って言ってくれるのに……それでも、俺は時々お前に嫌われてるんじゃないかって不安になるのに、俺が自分の気持ちを言葉で伝えてなかったから、お前はもっと不安だったよな。」
その言葉に、俺はさらに涙を溢れさせてしまった。 まさに号泣。
だけど、その後に続いた
「真っ赤になって恥ずかしがってるのも可愛いけど。」
というあいつの言葉に、本当に顔が一気に熱くなって、嘘みたいに涙が止まった。
「ははっ。 耳まで真っ赤。」
「っ……うるさっ…んっ!!?」
反論しようと口を開けば、黒川にキスをされ塞がれてしまった。
元々反論しようとしていたので、開いた口からするりと黒川の舌が入ってくる。
「んぅ…ッ…黒っ…」
黒川の舌が、俺の弱いところを確実に攻めてくる。
あ……ヤバい。 体が熱くなってきた。
「く、黒川っ……ちょ、待っ…」
「なんで?」
ニヤリと口角を上げながら、理由を聞いてくるあいつ。
わかってるくせに…こういう時、ほんとに意地悪…
「そ、れはっ…」
「それは?」
チラッとあいつを見ると、ばっちり目が合ってしまった。
その時、俺は気づいてしまったんだ。
「ぁ…」
「?」
さっき、鏡で見た自分の顔が、どんなに酷かったか。 それを、あいつに見られてしまったことに。
「か、顔…見ないでっ‼」
「…柏木…?」
いまさらだってわかってるけど……それでも、これ以上見られたくない…
こんな酷い顔…見られて嫌われたくないよ…
「お、俺っ……今…酷い顔してるから…ッ…」
「………柏木。」
俺の名前を呼び、顔を隠している両腕を掴んできたあいつ。
力ずくで俺の顔を見ようとしてくるんだけど、そこは俺も必死に抵抗。 今までにないくらい全力で拒否。
「柏木。」
だけど、あいつの力に敵うはずがなくて…
「…っ…」
結局、あの酷い顔を見られてしまった。
だけど……視界が開けた時に見えたあいつの顔は…
「ぇ……」
「……ごめん。」
酷く歪んでいて、とても悲しそうだった。
ごめんって…なんで…? なんでお前が謝るんだよ。