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BL~中編・長編集2~

第16章 ~大切なのは…~

「ふぁ…ッ…く、ろか…ァ…」

「ッ……その顔、ヤバいって…」

どんな顔だよ。 なんて、突っ込む余裕はなくて…黒川も、理性が切れたのか俺の服を一気に脱がしてきた。

「あっ……は、ぁ…ン…っ」

「柏木……」

「んむ…」

左手で俺の胸を愛撫しながら、右手はどんどん下がっていく。 そして、既に主張している俺のモノにあいつは手を伸ばした。

「ここ……もうこんなに硬くなってる…キスして胸いじっただけでこんなにしたのか…?」

「違…ッ!! お前っ…なんで今日は意地悪なんだよ!!」

いつもなら、絶対にこんなこと言わないのに。 どちらかと言えば、無口でクールなキャラなのに。
今日は、なんだかいつもと違う。
「好きだ」とか、「可愛い」とか言ってくるし、なんか……うまく言えないけど、雰囲気が甘い感じ…?

「んー? 「好きだ。」って言葉にしたら、なんか止まらなくなった。」

「なっ…に…言って…!!」

やっぱり、今日は変だ。
こいつが「好きだ。」なんて、何回も言うなんて。

「お前さ、わかってないだろ。」

「…なにが?」

首を傾げた俺に、チュッと短いキスを落とし、また怪しく笑ったあいつ。

「俺が「好きだ。」っていう度に、お前顔真っ赤にしてる。 そんなに可愛い顔されたら、我慢できなくなるんだけど。」

「は、はぁ!!?」

な、何言ってんだこいつは‼‼
な、な、なんで、い、今までそんなこと言ったことな……

「ほら。 また顔真っ赤にしてる。 もしかして…俺のこと、わざと煽ってる?」

「な、な…ッ…んなわけなっ…」

完全にパニックになってる俺を見て、あいつは面白そうに笑った。

絶対俺の反応見て楽しんでるだけだろ‼

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