BL~中編・長編集2~
第16章 ~大切なのは…~
「別に怒ってるわけじゃないし。 お前の性格考えれば、嘘つくのもわかるし。」
「………ありがと。」
「ん。」
お礼を言うと、満足したように頷いた山本。 だけど、何かを思い出したのか「あ。」と呟いた。
「やべ。 俺、お前に言ってなかったことがあるわ。」
「言ってなかったこと…?」
「もしかしたら…」
そう言いかけた山本の言葉は続かなかった。
うちのクラスのサッカー部の奴が、すっげー慌てた様子で教室に飛び込んできたから。
「おい‼ ビッグニュースビッグニュース‼‼」
「なんだよ、朝からうるせぇな。」
いきなりのことに驚いてそちらに目をやると、入り口近くで友達に絡んでいるサッカー部の奴が。
何事かと、クラスの連中もそいつに注目している。
それを見て、山本が「あちゃー。 やっぱ、騒ぎになっちゃったかー。」と言ったのを聞き山本を見れば、「ごめん。」のポーズをしている。
「??」
何のことだかわからずに首を傾げれば、そいつの口から信じられない言葉が。
「黒川に恋人いるんだって‼‼」
「「ええ!⁉」」
「!⁉」
その言葉に、クラスの連中みんながそいつの周りに集まりだした。
「山も…っ⁉」
「しーっ。 今お前が騒いだら、みんなに変に思われるだろうが。 相手がお前だってことはバレてないと思うから、安心しろって。」
驚いて山本にどういうことなのか聞こうとすれば、山本に口を塞がれてしまった。
俺が相手じゃないっていうのがバレてないならいいけど、一体どうしてあいつに恋人がいることがバレてしまったんだ。
「騒ごうとしてごめん。 でも、どういうことか説明はしてもらうからな。」
「いや~…いろいろあったんだよ。」
「誤魔化すな。」
あいつからは何にも聞いてないんですけど? あいつも、なんで俺に黙ってたんだよ。
「それがさー。 俺もまだ詳しくは聞いてないんだけど、一昨日マネージャーの誕生日をお祝いしてたら山本が割り込んできて、黒川に恋人のこと好きなのかとかいろいろ聞いたらしいんだよ。」
サッカー部の奴の口から山本の名前が出てきたことによって、そいつの周りにいた連中は今度は山本の周りに集まってきた。
「………ありがと。」
「ん。」
お礼を言うと、満足したように頷いた山本。 だけど、何かを思い出したのか「あ。」と呟いた。
「やべ。 俺、お前に言ってなかったことがあるわ。」
「言ってなかったこと…?」
「もしかしたら…」
そう言いかけた山本の言葉は続かなかった。
うちのクラスのサッカー部の奴が、すっげー慌てた様子で教室に飛び込んできたから。
「おい‼ ビッグニュースビッグニュース‼‼」
「なんだよ、朝からうるせぇな。」
いきなりのことに驚いてそちらに目をやると、入り口近くで友達に絡んでいるサッカー部の奴が。
何事かと、クラスの連中もそいつに注目している。
それを見て、山本が「あちゃー。 やっぱ、騒ぎになっちゃったかー。」と言ったのを聞き山本を見れば、「ごめん。」のポーズをしている。
「??」
何のことだかわからずに首を傾げれば、そいつの口から信じられない言葉が。
「黒川に恋人いるんだって‼‼」
「「ええ!⁉」」
「!⁉」
その言葉に、クラスの連中みんながそいつの周りに集まりだした。
「山も…っ⁉」
「しーっ。 今お前が騒いだら、みんなに変に思われるだろうが。 相手がお前だってことはバレてないと思うから、安心しろって。」
驚いて山本にどういうことなのか聞こうとすれば、山本に口を塞がれてしまった。
俺が相手じゃないっていうのがバレてないならいいけど、一体どうしてあいつに恋人がいることがバレてしまったんだ。
「騒ごうとしてごめん。 でも、どういうことか説明はしてもらうからな。」
「いや~…いろいろあったんだよ。」
「誤魔化すな。」
あいつからは何にも聞いてないんですけど? あいつも、なんで俺に黙ってたんだよ。
「それがさー。 俺もまだ詳しくは聞いてないんだけど、一昨日マネージャーの誕生日をお祝いしてたら山本が割り込んできて、黒川に恋人のこと好きなのかとかいろいろ聞いたらしいんだよ。」
サッカー部の奴の口から山本の名前が出てきたことによって、そいつの周りにいた連中は今度は山本の周りに集まってきた。