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BL~中編・長編集2~

第1章 ~天使がくれた奇跡~

「は? 誰もいないって。 お前、あまりの暑さに幻覚でも見てるんじゃないか?」

「え・・でも・・・天使の格好した男の子が、駿の隣に・・・・」

駿の目を見て、僕は彼が嘘をついていないことに気が付いた。

昔から駿には独特の癖があって、嘘をつく時は目が語るんだ。

嘘をついてます。 ってね。

「天使? お前、本当に大丈夫か? 今日は学校休んだ方がいいんじゃないか?」

「・・・・・」

駿には見えてない・・・?

じゃあ、これは本当に僕の幻覚なの?

「君には僕が見えるんだね。」

「え?」

混乱していると、男の子が僕に声をかけてきた。

「っと、ヤバい。 これじゃ本当に遅刻する。」

「あっ!!」

学校の存在忘れてた。

「行くぞ!!」

「ちょ・・・・」

駿は僕の腕をつかむと、学校に向かって全力で走り出した。

ちょ・・・陸上部の足について行けるわけな・・・・

駿がすごい速さで走るのに何とかついて行く中、僕は男の子が駿の後を飛んで追いかけているのを見た。

この子・・・・本当に天使なの・・・?

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