BL~中編・長編集2~
第3章 ~初恋は実らない~
クラス全員じゃ足りないらしく、毎日違う男を連れて遊び回っている。
相手は、可愛い子ばかり。
「最近、部活に来ないんだよ。 朔夜から言ってくれないか?」
「嫌だ。 なんで俺が。」
そんなどうしようもないような男を好きな自分。 あんな男を好きだなんて、俺って・・・
「ええ~、いいじゃん。」
「嫌だ。」
声をかけてもらいたいとも、かけたいとも思わないが。
「・・・・というかさ、もう帰ってくる気はないのか?」
「・・・ないよ。」
あの人には、敦志がいれば十分だ。 俺なんかいなくても・・・
「父さんも、朔夜に戻ってきてほしいって。」
「・・・・あの人は、お前がいれば満足だろ。」
俺の家・・・織田家は、古くからの空手家。
そんな家の長男として生まれた俺は、小さい頃から厳しい稽古をつけられた。
しかし、才能がなかった俺は、すぐに父から見放された。
出来なければ食事抜き。 そんなこと、当たり前だった。
でも・・・敦志は違った。 敦志は、父の期待通りの息子だったんだ。
幼少期からその才能を開花させ、出場する大会では必ず優勝。
将来も有望だった。
それでも父は俺に対して容赦なく、敦志の才能が発揮される度に、稽古が厳しくなっていった。
「長男が出来損ないでは、顔が立たない。」と。
そして、ある時・・・・
何日も食事抜きにされた俺は、とうとう倒れてしまった。
相手は、可愛い子ばかり。
「最近、部活に来ないんだよ。 朔夜から言ってくれないか?」
「嫌だ。 なんで俺が。」
そんなどうしようもないような男を好きな自分。 あんな男を好きだなんて、俺って・・・
「ええ~、いいじゃん。」
「嫌だ。」
声をかけてもらいたいとも、かけたいとも思わないが。
「・・・・というかさ、もう帰ってくる気はないのか?」
「・・・ないよ。」
あの人には、敦志がいれば十分だ。 俺なんかいなくても・・・
「父さんも、朔夜に戻ってきてほしいって。」
「・・・・あの人は、お前がいれば満足だろ。」
俺の家・・・織田家は、古くからの空手家。
そんな家の長男として生まれた俺は、小さい頃から厳しい稽古をつけられた。
しかし、才能がなかった俺は、すぐに父から見放された。
出来なければ食事抜き。 そんなこと、当たり前だった。
でも・・・敦志は違った。 敦志は、父の期待通りの息子だったんだ。
幼少期からその才能を開花させ、出場する大会では必ず優勝。
将来も有望だった。
それでも父は俺に対して容赦なく、敦志の才能が発揮される度に、稽古が厳しくなっていった。
「長男が出来損ないでは、顔が立たない。」と。
そして、ある時・・・・
何日も食事抜きにされた俺は、とうとう倒れてしまった。