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BL~中編・長編集2~

第3章 ~初恋は実らない~

「おはよう、菅原。」

「・・・・」

・・・で、この状況はなんだ?

敦志との手合わせを終えて、教室に来たところなんだけど・・・

「・・・はよ。」

なんで武田が俺に声をかけてくるんだ?
こんなこと、今までなかっただろ?

「菅原って、いつもこんなに早いのか?」

「・・・・まあ・・」

・・・・どうしよう。 逃げても大丈夫か?

「あのさ・・・俺、前から思ってたんだけど・・・」

「??」

珍しく真剣な表情の武田。

「・・・前から、菅原のことが気になってたんだ。」

・・・・は?

「お前さえよければ、俺と付き合ってくれないか?」

「・・・・は?」

付き合う? 誰が? 俺が?

「ダメか?」

「いや、ダメっていうか・・・」

なんで俺なわけ?

そう聞こうと思ったら、武田に遮られた。

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