テキストサイズ

BL~中編・長編集2~

第3章 ~初恋は実らない~

「試しに俺と付き合ってみてくれよ。 な?」

「・・・・」

武田に押されてしまった俺は、その言葉に頷いてしまったんだ。

━━━━━━━━











「菅原、飯食おうぜ。」

「・・・あぁ・・」

あれから二週間。 昼は一緒に屋上で食べるようになった。
ちなみに、武田は朝も早く来るようになって、俺と話すようになった。

しかし、一つだけ疑問が。

武田ともあろう者が俺なんかと一緒にいるのに、クラスの連中も、武田の親衛隊も何も言ってこない。

「菅原って、いつも弁当だよな。 親に作ってもらってんの?」

「・・・いや・・・・自分で作ってるけど。」

叔母さんにあまり面倒はかけられない。
そう思って、弁当は自分で作ることにしている。

「まじで!?」

「う、うん・・・」

そんなに驚くことか? 弁当くらい、誰だって作れるだろ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ