テキストサイズ

BL~中編・長編集2~

第3章 ~初恋は実らない~

教室の中から笑い声が聞こえたのは。

こんな朝早くに・・? 一体、誰・・・・

「武田の勝ちだな。」

「あぁ。」

「!!」

武田?

「まさか、あの菅原とも犯っちまうとはな。」

「!!?」

なに・・・? なんの話だ?

「今回も負けかよー・・・・絶対無理だと思ってたのに。」

「ま、あれだ。 その気になれば、武田は誰とでも犯れるってことだ。」

これって・・・つまり・・・・
賭けてたのか?

「しかも、菅原に『好き。』って言わせたんだろ? マジで最高!!」

「マジかよ!? お前、本当に最低だな!!」

「・・・・まぁ・・な。」

なるほど。 そういうことか。
俺以外の人間は、全員知っていたのか。

武田が、仲間内で賭けをしていることを。

だから・・・俺を馬鹿にするような目で見ていたのか。
織田の人間のように。

「チッ・・・」

「「!! 菅原!!?」」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ