
BL~中編・長編集2~
第3章 ~初恋は実らない~
「・・・菅原。」
「・・・・なに。」
昼休み。 教室で弁当を食べようとしたら、武田に声をかけられた。
なんだ? 俺に用なんてないだろ。
「さっきのあいつ・・・どういう関係なわけ?」
「・・は? 敦志?」
何故そんなことを聞く必要があるのだろうか。
敦志と俺の関係なんて、知ってどうするんだよ。
「敦志は俺の・・・」
「朔夜―!!」
ただの弟。
そう言おうと思ったら、敦志の声に遮られた。
「敦志・・・・どうしたんだ?」
「いや、さっき言い忘れたことがあってさ。」
言い忘れたこと?
「長くなるから、一緒に昼飯食いながらでもいいか?」
「別に構わないけど。 どこで?」
「屋上。」
今日は寒いから、人があまりいないと踏んだのか。 確かに、敦志といるところを見られると面倒だ。
