禁断の恋は病院の中で
第4章 *恐怖心*
「鈴ちゃん!!仮退院させるってどういうことだよっ!!」
「そうですよ、まだ少し厳しいんじゃありませんか?」
「そうかな、仮退院だし、
一週間くらいしたら戻るんだぞ?」
「そ、そうだけど...」
由希とあやめは渋い顔をした
“和人を仮退院させる”
俺はそう提案したが
二人は反対しかしなかった
「でも、何でそんな急に?」
“ヤったから”
なんて言えるわけなくて
「最近本当にいい感じだから
そろそろ退院でもいいと思った」
そう言って誤魔化した
本当は、
和人と一刻も早く離れたくて
和人と離れないと自惚れそうで
また犯してしまいそうで
また“ダメ”と言われるのが嫌で
俺が逃げたいだけだった