妹萌えフラグ3
第11章 兄の級友
ユイにも、色々と思うところがあったんだなぁ。
「俺はっ!」
ユイの腰に手を回そうと、腕を前にだす。
「リュウー!」
委員長が、俺を呼ぶ声がした。
「アワタタタ!」
「な、なんだぁ?」
「ゲーム、返せっ!」
ビックリさせるなよ!
「と、とりあえず、私はコンビニにおつまみ買いに行ってくるね」
「お、おう」
ユイは、側のイスにかけてあった上着を羽織り、財布を持って家を出た。
「なんだか、急に押し掛けて、悪いことしちゃったなぁ…」
柄にもなく委員長が、シュンとする。
「委員長が気にすることじゃねーよ。ほれ、麦茶。」
俺は、ユイがグラスコップに注いでいた麦茶を、委員長に差し出す。