妹萌えフラグ3
第11章 兄の級友
そういえば、委員長は昔よりも髪が少し長くなったような気がした。
昔は耳に掛けるまでもなかった髪が、今では耳に掛かりきらず、ちょびっとだけ耳の上からこぼれている。
委員長の横顔もどことなく昔より大人びていた。
俺は、中学時代の委員長を思い出しながら、一人で感傷にふけていた。
「なあ…リュウ」
「なんだよ?」
二人でテレビを見ながら麦茶を飲んでいると、委員長がおもむろに口を開いた。
「ぶっちゃけ…」
なんだか委員長が珍しく気まずそうだ…。
俺は思わず固唾を呑んで、委員長の口元を凝視する。
「ユイちゃんとヤってるだろ?」