無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

散らかした納戸はそのままにして、問題のアルバムを自分の部屋に持ってきてしまった。


俺は、もう一度、アルバムに目を通す。

ペラペラな俺とユイの思い出…。

今までの培ってきた絆は、ペラペラではないと思いたい。

実の兄妹ではないかもしれない。


俺とユイは大っぴらに付き合うことができるかもしれない。

でも…喜ぶのは違う気がして…。


ブルルル

傍らにあったケータイが、バイブした。

「わわっ！もしもし？」

『俺！覚えてッか？』

この、ちゃらんぽらんだけど、なんだか憎めない声は…