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「守兄ちゃん！？」

『当たりぃ』

「なんだよ…？今、守兄ちゃんどころじゃ…」

『疑惑が生まれたんだろう？』

俺の言葉を、守兄ちゃんの鋭い言葉が遮る。

「なんで…？」

『さっき、実家から電話があってな。ユイが、アルバムを見せてくれって頼んできたって言うから、もしや！と、思ってな』

守兄ちゃんは存外、淡々と喋る。

「守兄ちゃんは…何か知ってるのか？」

『知りたいか？』

守兄ちゃんの問いに、俺は言葉を詰まらせる。

『俺が知っていることは、お前が知りたくないことかもしれない…。』


ユイは、俺の妹じゃない？
俺は、ユイの兄じゃない？

知ってしまえば、俺たちは変わる？

『それでも、知りたいか？』

葛藤は灰色のまま、持っていれば、いつか白に変わるのだろうか…？


それとも、最初から黒なのか？