妹萌えフラグ3
第13章 兄妹の真実
「知りたい…!」
『よしっ!泊まる用意して、俺の下宿先に来いっ!』
「すぐ行く!」
電話を切ったあと、俺は下着と軽い着替えと財布をナップに詰め込む。
こんなに、ザワザワする旅行は初めてだ。
勉強机に置いていたアルバムにも手を伸ばした。
俺は、躊躇いながら、アルバムをナップに入れる。
真実は、一体何なのか…?
俺とユイは、禁忌という沼から浮上できるのか?
それとも…底の暗闇に、2人で堕ちたままなのか…?
ユイの真実が何であれ、俺が今、ユイのために、ユイを護りたくて、動いているのも真実だ。
メガネに蝶ネクタイの少年探偵も言うではないか。
“真実はいつも一つ”
だと。