妹萌えフラグ3
第3章 兄の恥態
俺の言葉に、ユイがキョトンとする。
「小さい頃のお前は泣いては、俺を困らせて…ホントに困ったヤツだったな」
ユイがうつむく。
「お前が、俺を好きなのって、なんでだ?」
「…優しいからっ」
「その優しさは、兄貴としての優しさなんだ」
そう…ユイと初めてヤっちまった、あの夜まで、俺はユイにいかがわしい気持ちを持ったことはなかった。
普通の兄貴で、普通の妹だった。
なのにそんなプロセスの中でユイが俺に恋をしたんなら、ユイが好きになったのは兄貴としての俺。
「俺がユイのことを妹としてしか見てない?当たり前だろうが。お前だって、兄貴の俺を好きになったんだから」
ユイが嬉しそうに顔をしわくちゃにする。
「そもそも…」
俺はユイを抱き寄せる。
「俺はもう、お前をただの妹だなんて思ってないんだが?」