妹萌えフラグ3
第6章 妹の土産
「ただいまぁ…」
ユイ特有の声がして、階段を登る足を止めて振り返ると、玄関でユイが立っていた。
「おかえり。けっこう早かったなぁ」
俺はユイのほうに歩み寄る。
近づいてよく見れば、朝は持っていなかった紙袋を背中に隠すように持っていた。
「なんだ?それ」
「えっとね…」
ユイが股を広げたときと同じ顔をする。
つまりは、恥じらってるってコトなんだが。
「バ、バイブ!」
「はっ!?」
「友達にね、ソッチ系が好きな子がいるんだけど、叔父さんがバイブ屋さんなんだって!」
尋常じゃないくらい多弁になるユイ。
「で、売れ残ったヤツくれたの!」
ユイが俺の目の前に、元は和菓子の紙袋であったろうと思われる可哀想な紙袋をつき出す。