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守兄ちゃんが、後ろからユイを抱き締める。

「分かってるよ…。」

守兄ちゃんは、ユイの肩に顔を埋めて呟いた。

「…簡単に、俺のものにできると思ったんだけどなっ！」

守兄ちゃんは笑いながら、俺にユイを任せた。

「これで吹っ切れたわ！」

守兄ちゃんの笑顔は、とても晴れがましく見えた。