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　小紅が龍馬と三度めの接触を果たしたのは、そんな出来事があった翌日のことである。栄佐とひと悶着のあった日の夕刻、見知らぬ子どもが長屋を訪ねてきて、小紅に結び文を渡してくれた。
　平穏に過ごしている身ならば、年頃でもあることだし懸想文、つまり恋文かととんだ勘違いするところだけれど、生憎、一つも二つも厄介事を抱えている身だ。それに、先日の別れ際、龍馬からは何かあれば繋ぎの文を寄越すと言われていた。