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一度だけ抱いて～花は蝶に誘われてひらく～

第16章 【戀月桜～こいつきざくら～】決着～安政六年四月五日宗徳寺

　―風のように時代を駆け抜けていった男、坂本龍馬。
　後に坂本龍馬は幕末の日本を代表する人物として歴史に名を残すことになる。
　龍馬は三十二歳で亡くなっている。彼はその後、日本の近代化のために奔走し、時の政治にも深く関わった。そのことが彼を敵視する輩を刺激し、彼は京都の近江屋で暗殺されたのである。
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