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一度だけ抱いて~花は蝶に誘われてひらく~

第18章 第一部あとがき

 あとがき

 十月もそろそろ下旬です。皆さま、いかがお過ごしでしょうか? 今月も先月に引き続き、小紅と碧天シリーズです。
 先月の〝あとがき〟で、次回は歴史上の有名人にゲスト出演して頂くと予告しておりしましたが、こういうことだったんです―笑。
 それにしても、龍馬さんに出て頂くについては、かなり迷いました。というのも、当初、このお話の舞台設定は千七百年代半ばくらい。なのに、龍馬さんが出るとなると、時代設定がまったく違ってきます。ここのところをどうするのか?
 無理をして時代設定を変えることが本当に良いのかどうか。ここで迷いました。いちばん良いのは龍馬さんをモデルにした人物を造型する方法でした。それなら、時代設定も変えずに済みます。
 しかし、このストーリーを考えたときから、第三話では龍馬さんと決めていたので、これを変えたくなかった。そんなわけで龍馬さん本人を出してしまったのですが、これから校正が大変かもしれないですね。冗談でなく、冷や汗ものかもしれません。
 しかし、できるだけやってみようと思います。
 あと、もう一つ悩んだのが、龍馬の人物像について。有名な人なので、書きやすいだろうと思っていたら、これが意外に難しかった。というのも、あまりに有名すぎて、色んな人が演じているので、龍馬像というのが多様すぎて、かえって混沌として掴みにくい。
 一応、書く前に参考として大河ドラマの龍馬伝を少し見てみました。やはり、私の中でいちばんしっくりくる龍馬は福山雅治さん―単に好みという点を除いても―だと思いました。

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