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　最近の栄佐からは、ある種の開き直りが見えた。悪い意味ではなく、むしろ逆だ。以前の彼は立て役になりたいという願望が強すぎて、どこか悲壮感すら漂わせていたのに引き替え、今は何か憑きものが落ちたように晴れ晴れとした表情が逆に彼の演技を迷いのない確かなものへと昇華させていた。
―最近の碧天は良いねぇ。色っぽいのは相変わらずだけど、昔みたいに怖いくらいに壮絶な色香を振りまいてた頃のような碧天じゃなくて、ちょっと落ち着いてきたっていうか。