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一度だけ抱いて~花は蝶に誘われてひらく~

第2章 【残り菊~小紅と碧天~】 恋一夜

「これは何?」
「ふふ、開けてみて、叔父さま」
 武平は小首を傾げながら、風呂敷包みを解いた。
「ホウ、これは凄い。温かそうだね」
「私が仕立てたの。良かったら、着て下さい。これくらいしか、今はまだご恩返しができなくて申し訳ないんだけど」

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