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　しばらく二人は無言で見つめ合った。
　まなざしとまなざしが交わった場所から新たな熱が生まれ、それが大きな焔となり、今、まさに二人を飲み込もうとしていた。
「―良いか？」
　栄佐の声がかすかに掠れている。小紅は頷いた。
　言葉はもう要らなかった。
　栄佐は小紅をそっと押し倒し、唇や首筋や胸のふくらみを口づけで覆った。