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一度だけ抱いて~花は蝶に誘われてひらく~

第3章 【残り菊~小紅と碧天~】 旅立ち

 死ぬほど気持ち悪くて恥ずかしい。嫌なのに、不思議に男の口に乳房の突起を銜えて引っ張られ、更に舌で弾かれてなめ回されると、妙な例の痺れが下半身を貫く。その痺れは何かの熱を少しずつ呼び覚ましてゆくようで。その淫らな熱は何故か小紅の下半身に少しずつ溜まっていくようだ。
 おかしい。下半身の中心が熱くなっている。それに何だか濡れてきているようだ。粗相をした憶えもないのに、大切な場所が潤み、失敗をしてしまったときのように熱い液体が滲み出ている―。

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