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一度だけ抱いて~花は蝶に誘われてひらく~

第3章 【残り菊~小紅と碧天~】 旅立ち

 その予感はすぐに確かな現実となって小紅の前に迫ってくる。準平は小紅の前で下帯まで取り去ると、その下からは隆々と勃ち上がった男性の徴(しるし)がくっきりと天を突いていた。
 赤黒く不気味に光るそれを見た小紅は、切れ切れの悲鳴を上げた。
「こ、怖い」
 小紅は怯えを滲ませた瞳で後ずさった。
「大丈夫だ、大丈夫だから、小紅」

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