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一度だけ抱いて~花は蝶に誘われてひらく~

第5章 【残り菊~小紅と碧天~】 いちばん幸せな日

 くるくる、くるくる。
 風車が回る。
 くるくる、くるくる。
 想い出が回る。
 風が吹いて、想い出をどこかにさらってゆく。
 記憶の中の叔父の笑顔が霞んで遠くなってゆく。

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