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一度だけ抱いて~花は蝶に誘われてひらく~

第1章 【残り菊~小紅と碧天~】 始まりは雨

碧天は確かに美しうございますが、それは所詮、作られ計算され尽くした美貌。ですが、お嬢さまのお美しさは自然に備わったものですもの。人工の花と自然にひらいた花の美しさは所詮、比べものにはなりません。どうか自信をお持ちになって下さい」
 何か慰められているのは判り、小紅は微笑んだ。

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