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お嬢様、執事にはお気をつけください

第10章 ソウシ②

「え…?……そういえば、少し…」

自覚した途端、リアの身体は一気に火照りだした。
身体の奥の方が疼くような……ここ数週間遠ざけていた感覚を感じる。

「や…だ…っ、何?」
「身体は正直ですね。頭では戸惑っているけど、身体はこんなにも刺激を求めていらっしゃるようですね」
「どういう、こと…?」
「本日の紅茶に、少し細工をいたしました。何でも、自分の欲望を引き出す薬だそうで…」

それが媚薬だとリアが気づくのに時間はかからなかった。
しかし媚薬で大きくなった欲望を抑えることは難しかった。

「ぁぁぁ…でも、ダメ、なのにぃぃ…」
「ダメではありませんよ。これはお嬢様のお役目なのですから」

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