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お嬢様、執事にはお気をつけください

第11章 ハル②

「美味しい…」
「ほんと?よかったー」
「リア様は味見されましたか?」
「そういえばまだ…」
「え、そうなんですか?」

ハルは再び指でクリームをすくった。
そして今度は自分ではなくてリアの口元に指をもっていく。

「え?」
「はい、あーんしてください」
「ええっ!?」
「ほら、早くー」
「じ、自分で…!」
「早くしないと、これ口に付けますよ?」

ハルがさらに指を近づけてくる。
リアは躊躇ったが、ハルが本当に口に付けようとしてくるので、目を伏せながら指を口に含んだ。

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