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お嬢様、執事にはお気をつけください

第3章 ハル

リアが花のアーチに近づく。

「わあ!小さいけどちゃんとバラの香りだね。いい香り」
「そうですね。…ですが、」

ハルが言葉を切ってリアを後ろから抱きしめる。

「ハ、ハル!?」
「リア様のほうがいい香りです」

そう言ってハルは顔をリアの首筋へと近づける。
息が首筋にかかってくすぐったい。

「ハル…っ!くすぐったい、から…!」
「リア様…本当に、くすぐったいだけですか?」

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