ソウル・雨─AtoZ.
第7章 エンドレスナイト
─やがて投げやりにも、聴こえる吐息をチャンミンがついた。
「毎晩。僕そう云って繰り返して…」寝返りを打つ。「でも何度それ繰り返しても─ユノはそうしようって云った」「でもあの時。お前気持ちが落ち着かなくて」「だから、宥めようって?」呆れたという仕草で、髪を払い除けた。「口先だけだったんだ…」「─ただ、慰めようって」「いっときの言葉だったんだね」「チャンミン…それは─」「本気にしてた僕って甘ちゃんで、ガキだよね」話を遮る音、…遠雷らしい。「僕は今もそれだけを望んでるのにね」ユノの人形めいた精巧な顔が歪み、「わからない…お前のこと─」「ユノになんかわかんないよ」つまらなそうに云った。 「いいよ、もう─僕とユノは別々の人間で…そういうことなんだ」「チャンミン。今夜もう遅い。…また、ふたりでゆっくり話そう」「明日は仕事で朝早いものね」─薄いナイフに似た光が寝室を過る。─雷が近くなったのだろうか。「仕事だからって云ったらキリないよ…」シーツが乾いた音を立てる。
「チャンミン。─死ぬだなんて、簡単に云うなよ」「ユノはそうやっていつもキレイ事ばかり並べる…」顔を俯けた。
「─それで婚約発表はいつなの?」
「毎晩。僕そう云って繰り返して…」寝返りを打つ。「でも何度それ繰り返しても─ユノはそうしようって云った」「でもあの時。お前気持ちが落ち着かなくて」「だから、宥めようって?」呆れたという仕草で、髪を払い除けた。「口先だけだったんだ…」「─ただ、慰めようって」「いっときの言葉だったんだね」「チャンミン…それは─」「本気にしてた僕って甘ちゃんで、ガキだよね」話を遮る音、…遠雷らしい。「僕は今もそれだけを望んでるのにね」ユノの人形めいた精巧な顔が歪み、「わからない…お前のこと─」「ユノになんかわかんないよ」つまらなそうに云った。 「いいよ、もう─僕とユノは別々の人間で…そういうことなんだ」「チャンミン。今夜もう遅い。…また、ふたりでゆっくり話そう」「明日は仕事で朝早いものね」─薄いナイフに似た光が寝室を過る。─雷が近くなったのだろうか。「仕事だからって云ったらキリないよ…」シーツが乾いた音を立てる。
「チャンミン。─死ぬだなんて、簡単に云うなよ」「ユノはそうやっていつもキレイ事ばかり並べる…」顔を俯けた。
「─それで婚約発表はいつなの?」