ソウル・雨─AtoZ.
第7章 エンドレスナイト
「…どうしたの、急に黙って。ユノらしくないね」凍りついたユノに、陽気に云う。「驚いた? 黙っちゃって…」チャンミンの声は、ユノを揶揄うように、楽しげだった。「何も知らないって思ってた? ユノらしいね、そこは─」朗らかに云ってユノを、見つめた。
「まだ…何も─決まったワケじゃない…」「そう?」肩を竦める。「兵役もユノ、あるのに…」「─入隊するまでには…」掠れた小声が、僅かに、震える─。「はっきり、…決まったら、─真っ先にお前に」横を向いたきりのチャンミンに、云った。「ユノってつくづくおめでたいね─」白いシーツに、顔を埋めた。「笑っちゃうよ…」濃い金色に光の加減で、映るチャンミンの髪が少し揺れる。「今まで黙ってて…悪かった─」降り出した雨の粒が、地面に落ちたような呟きだった。 「でも。相手のある話だし、─どうなるか、判らない、だから…」身動きもせず、チャンミンはそのままの姿でいた。 「嘘はつきたくないから…」「嘘つかれるほうが、キレイ事並べられるより、気は楽さ…」─急に、強い口調になった。 「品行方正が売り物のユノ・ユンホさんとしては、ちゃんと結婚して理想のご家庭をお持ちにならないと…、でしょう?」
「まだ…何も─決まったワケじゃない…」「そう?」肩を竦める。「兵役もユノ、あるのに…」「─入隊するまでには…」掠れた小声が、僅かに、震える─。「はっきり、…決まったら、─真っ先にお前に」横を向いたきりのチャンミンに、云った。「ユノってつくづくおめでたいね─」白いシーツに、顔を埋めた。「笑っちゃうよ…」濃い金色に光の加減で、映るチャンミンの髪が少し揺れる。「今まで黙ってて…悪かった─」降り出した雨の粒が、地面に落ちたような呟きだった。 「でも。相手のある話だし、─どうなるか、判らない、だから…」身動きもせず、チャンミンはそのままの姿でいた。 「嘘はつきたくないから…」「嘘つかれるほうが、キレイ事並べられるより、気は楽さ…」─急に、強い口調になった。 「品行方正が売り物のユノ・ユンホさんとしては、ちゃんと結婚して理想のご家庭をお持ちにならないと…、でしょう?」