テキストサイズ

『好き』の重さ

第9章 再会、そして…

店を出た所で私は立ち止まった。


振り向いて芝田さんが声を掛けた
「どうしたの?
行かないの?」


「え?
……やっぱり…イヤだ…」

「……ん?
早く、 行くよ!」


「…やだ……
芝ちゃんなんか…嫌い…
遅れて来たのに…
もう…お別れなんて!
めったに会えないのに…
こんなに早く帰るのなんて…イヤ!」


立ち止まったまま俯いて涙を堪えた。


たったの2時間…

まだ…9時を過ぎたばかりなのに…


二人で居るとこんなに楽しいのに…



ストーリーメニュー

TOPTOPへ