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『好き』の重さ

第9章 再会、そして…

「何ヵ月も会えなくて…
やっと会える日にも…遅れて来て…
夜中なのに帰るだなんて…
それに、かみさん、かみさんって…

芝ちゃんなんかちっとも私の気持ちなんて考えて無いでしょ!!
ヒック…
…無理して迄…ヒック
会ってくれなくてもよかった!」

言った途端に、こらえていた感情が涙と混ざりあって零れ落ちた――



わかってた…

初めから…

貴方には奥さんも子供もいる事も


本気で付き合えない事も…

好きになってはいけない事も


みんなわかっていた…


わかっていた筈だったのに―――……




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