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『好き』の重さ

第9章 再会、そして…

「ゴメン…
僕と会うと…君に辛い思いをさせてしまうみたいだね…
もう会わない方が…」


「違うのっ!!
会わなきゃ余計に辛くて……
会えて…凄く嬉い。

だから…
独占したくなるの…
あなたを…あぃ……!」


『愛してる』 って言いそうになって…
慌てて言葉をのみ込んだ!

この言葉を口に出せたらどんなに楽だろう…


その辛さこそ、道ならぬ逢瀬の刑罰なのだろうか…

これ以上我儘を言ったら嫌われてしまうよね――

涙を拭いて顔を上げた。


「わかった。
じゃあ私も帰る…
私だって明日仕事だもの…ねぇ…芝ちゃん…

また逢える?」


胸の痛みを堪えて…微笑を浮かべた


「あ…うん。
会えるよ!
…また…会いたい」



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