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『好き』の重さ

第14章 赤い糸

「芝田さんこそ、急な東京出張で大変でしたね。
先だっては、杉本さんに大変お世話になりました」


然り気無く東京出張に言及すると、急に芝田さんは声を小さくした


『―その事で話したいことが有ります。
今日か明日…いや、近いうちにお時間取れませんか?―』


思いもしなかった展開に驚きつつも、胸の鼓動か高鳴る


「―は、はい!今日でも大丈夫です―」


芝田さんと同じように、声を潜めて返事を返した


『―じゃあ、詳しくはメールします。―

宜しくお願いいたします。失礼します』


声を戻して受話器が置かれた


何だろう…


期待と不安が胸を過る


そして間も無くメールが届いた――


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